みなさんこんにちは~
今回は「円満調停」についてのお話です。
円満調停?離婚調停の間違いじゃね?
いいえ間違いではありません。円満調停というものは確かに存在するのです。
円満調停とは何かと言えば離婚調停が離婚することを前提とした夫婦間の話し合いの場だとすれば丸で正反対の夫婦関係を修復するための話し合いの場の事を言います。
調停委員が夫婦双方の意見を聞き、夫婦の和解や円満になることを目的として行うものです。
実際にこの円満調停を利用した夫婦がどのくらいの割合で復縁したのかと言えば統計的には全体の約20%の夫婦が和解しているようです。
ほほぉ~なかなかの復縁率やな!!
よぉ~しそれじゃあ一丁、俺も別居中に妻との仲をとりもつために円満調停じゃい~!!
あっ!意気込むのもいいですが先ほどもお伝えしたように成功率はおよそ20%ですからね。
円満調停のメリット・デメリット
意気込んで円満調停の申し立てを裁判所に行うのは自由ですがその前にせめてメリットとデメリットぐらいは知っておくべきでしょう。
と言うわけで簡単にメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。
円満調停のメリット
- 夫婦お互いの意見を第三者である調停委員が中立な立場で平等に聞き入れアドバイスしてくれる。
- 夫婦それぞれが別室なので顔を合わさなくて済む。
- 別居夫婦だけではなく同居していて仲の悪い夫婦も利用できる
円満調停のデメリット
- 夫婦が円満になる成功率は20%程度なので過度の期待は禁物。
- 円満調停を申し込んだ夫婦の片方にもう片方がブチ切れ関係が悪化する。
- 調停員と言っても神様ではないのでその夫婦に適した助言をもらえるとは限らない。
とまあ以上が円満調停のメリット・デメリットになります。
円満調停を裁判所に申し立てする際はこれらのメリット・デメリットを十分に把握し考慮した上で進めて行くのがベストでしょう。
円満調停の一連の流れとかかる費用
ではこの円満調停、どのような流れで進めて行くのか?
そして実際にかかる費用について見て行きましょう。
円満調停の流れ
- まずは家庭裁判所に円満調停申立書を提出する(※ネット上からダウンロードできます➡夫婦関係調停申立書)申立書を裁判所に提出すれば1か月後ぐらいに調停期日が指定されます。
- 調停期日当日に家庭裁判所に出向き夫婦交互に30分ぐらいずつ調停委員が話を聞きます。
- 調停委員が夫婦円満になるためのアドバイスをしてくれます。
とまあ、調停委員は夫婦それぞれに話を聞き、適切なアドバイスをしてくれます。
調停委員はこの手の対応を何度も経験していますので説得力に長けており、申し立てられ腹を立てていた夫婦のどちらかが上手い具合に納得してくれれば万事解決です。
お次は円満調停にかかる費用についてです。
申立書に必要な費用
- 収入印紙代として1,200円と郵送時の切手代として約1,000円(※夫婦の戸籍謄本など何かと提出書類が多いため)
たったこれだけの費用で弁護士もつける必要もないのでお得です。
結局、円満調停ってやる意味があるの?
今まで長々とここまで説明して来てこんな事を言うのも何ですが円満調停ってやる意味があるのかどうかと言えば・・・
結局は夫婦のどちらかが「復縁したい!!」と言った気持ちが強くてももう片方が「円満になりたくない!!」と思っていれば円満調停自体やるだけ意味がないのです!!
特に最悪なのが申し立てられた側(夫または妻)が終始、無言でいたりすると調停委員もどうすることもできず何の進展もないのです。
その結果、円満調停が打ち切りになることもあるのです。
それじゃあやる意味ないじゃねーかぁ!!
そうです、もともと復縁する気もない人間を裁判所に無理に呼びつけて円満調停をしたところで円満どころか火に油を注ぎ離婚することになることだってあるのです。
あくまで夫婦がギャーギャーとお互いの意見を主張し合い、「よぉ~し、じゃあ円満調停の場で調停員の意見も交え中立に解決しようじゃないか!!」ってな場合に限るのではないでしょうか?
これは私個人の意見ですが円満調停で復縁できるのならば元々が復縁できる状態だったのす。
第三者に背中を押され説得されるぐらいだから離婚に向け迷いもあった事でしょうから。
まとめ
円満調停いかがでしたか?
夫婦間の話し合いがもつれ調停委員に仲をとりもってもらいたければこの円満調停を利用するのも良いでしょう。
価格も安いですし20%の確率で復縁できる可能性もあるわけですから。
しかし、この円満調停をしたばっかりに相手を怒らせ今まで以上に夫婦関係が悪化してしまうことも覚悟しておかなければなりません。
今回ご紹介させて頂いた円満調停のメリット・デメリットを考慮し家庭裁判所に申し立てを行ってくださいね~。
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